放電学会

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放電学会の概要

放電学会の沿革

放電学会(旧、放電研究グループ)は、昭和32年10月、電離気体現象に関する国際会議に参加する日本代表を学術会議に推薦することを直接の動機として結成されました。これを機会に、放電現象に関する広範囲な研究についての情報交換、討論の場として利用されるようになり、今日では情報交換、討論などを主体とした学術団体としての性格を持つに至り、我が国の科学技術の進歩に寄与しています。なお、昭和59年7月には「放電研究」100号記念号および100号別冊(放電研究総目次)を発行し、記念事業として「放電研究」100号記念学術講演会および記念パーティを開催しました。平成9年には、創立40周年記念として若手の方々の「放電研究の将来像」をかたる講演会を開催いたしました。
放電研究は、電力機器、高電圧機器、静電機器の設計やさまざまな放電応用、あるいは現象の解明にきわめて重要な役割を果たしています。

放電学会の目的と活動

当学会は会則に示してありますように、国内における放電研究の促進、研究の国際交流を目的としています。この目的を達成するために、研究会、講演会、総合研究、セミナ、文献紹介、総会の開催および会誌の発行などを行い、更に、放電現象やその応用に関する国際会議についての連絡なども行っています。また、若手研究者やエンジニアに育成のために若手セミナ-を開催しています。

放電学会の特徴

放電現象の研究は、その歴史が古く、且つ応用分野が極めて広範囲にわたっています。最近における放電研究は従来の気体・液体・固体中の放電現象の他に、レーザ、プラズマの研究が加わり極めて活発に行われています。また、電力技術における超高圧送電あるいは機器の大容量、小型化に伴う絶縁関係を含む諸問題は勿論のこと、放電現象を利用したMHD発電あるいは核融合など明日のエネルギーを支える分野とも関連しています。
一方、電子技術関係、環境技術関係をみても、プラズマによる半導体処理、オゾンによる水処理など各種放電装置の新技術への道が開かれようとしています。従って、新しい分野における研究・技術開発には、従来の専門分野にこだわらず電気工学、物理学、化学をはじめとする多くの分野の知識が必要であり、これらの関連分野にまたがる約350名の専門家を会員として総合的に運営しているのが本学会の特徴であります。

国際活動

国際的情報の伝達を行っておりますことは情報活動にも述べてありますが会則の目的にもありますように、放電研究に関する国際交流も本学会の創立以来の目的であります。これに関しましては、情報収集のみならず、当会員が中心となり高電圧工学国際会議(1993)、気体放電とその応用国際会議 (1995)などが国内で開催されているのに留まらず、会員が中心となり創設された国際会議も幾つかあり、国際的に活躍しております。

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